スーパーで買い物をするとき10円、100円単位は気にするのに、家電を買うときは気にならない。
家電を買うとき1000円単位は気にするのに、車を買うときは気にならない。
車を買うとき1万円単位は気にするのに、家を買うときは気にならない。
お金持ちのセレブでもないに、家を買うときはこんな金銭感覚の狂いが誰にでも起きてしまう。大金だってわかってるのに、購入金額が数千万円になるとどうしても1万円が安く感じてしまうのだろう。
塵も積もれば山となる
こんなことわざがあるけど、家を買うとまさにこの現象が起きてしまう。
ちょっと家具を足すのに1万円ならいいか。ここをグレードアップするのはたったの10万円か。この機能は15万円で付けることができるのか。
こういった項目が最終的に5つも6つも出てくればあっという間に100万円。1つでも大掛かりな変更があれば、さらなる金額アップになってしまうから恐ろしい。
100万円を35年ローンに換算すると?
では、100万円を35年ローンに換算すると毎月の支払額はいくらになるのか計算してみよう。
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100万円÷420ヶ月=約2380円
金利などは考慮せず単純計算しても、ひと月あたり約2380円の負担が増えることになる。
これを安いと思ってしまったら重症。既に金銭感覚が狂っている証拠。
ハウスメーカーの営業は「100万円なんて住宅ローンで毎月たったの2000円くらいですよ!」なんて洗脳してくるけど、そんな言葉を信用してはいけない。
家庭によって支出は違えど、毎月出ていくお金は住宅ローンだけではない。養育費、食費、車のローン、車のガソリン代、習い事の月謝、クレジットカードの支払い、光熱費、水道代など挙げればキリがない。
家を買えば、さらにそこに固定資産税なんかも乗っかってくる。
約2380円の負担が35年も毎月続くのが軽いなんてとんでもない。
人生で一番大きな買い物であるがゆえに妥協したくない気持ちもわかるが、理想と現実のバランスは大事にしたい。